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教育のねらい

知
あそびの体験を通して、言語感覚を育てる
話す聞く、書く読むの環境と経験の場
知りたいことを存分に探求できる環境と機会
豊かな人間性は、豊かな人間環境、つまりまわりの人間とともに関わり合う生活環境の密度に比例して育つということです。その人間環境としての生活密度を高めるための基盤が言語活動です。
子ども達の、知的好奇心として、文字やことばに対する鋭敏な反応があります。
古今の名詩やことわざ、漢詩さえも楽しく、いきいきを音読しています。
先人から引き継がれた日本語が持つ、一級のリズムや響きを楽しみながら、五感すべてを使って吸収していきます。
「意味がわかるため」ではなく、共感、共鳴を楽しむ活動です。
家族が縮小の傾向に向かう中で、幼い時期には何よりも大切な言語環境も非常に乏しくなってきました。兄弟の声、両親の声、祖父母の声、近隣の人々の声、ことば。そのような多様な声、ことばに満ちあふれた時代は、あえて言語環境などとしかつめらしいことばを使わなくても、潤沢なことばの中で子ども達は育つことができました。
私たちが取り組んでいる言語活動は、現代の子どもの生活に失われた環境を回復する手だてのひとつとも言えます。
情
心地よい生活リズムを身に刻む
人間に躍動や情感をもたらす豊かな音楽環境
一日の生活リズムが幼児達の発達のリズムに適応していれば、幼児の情緒は安定し、何事にも意欲的に参加し、活動に没頭します。
幼児期に求められる音楽性とは、このように全人形成の情緒基盤、心の豊かな人間性そのものをさします。
音楽教育は、人間としての心の豊かさ、友だちとの交流が円満で、何事にも熱中する、力強い生活力、活動をとおしてつねに共感、哀歓、感謝、協調などの豊かな人間性の育ちに繋がる大切なものです。
総合教育では、叙情歌を大切にしています。
深い情緒が込められた叙情歌は、子どもの静かな感情を引き出してくれます。
叙情歌は、祖父母が語ってくれる「おはなし」のように情感をくみとる子どもに育ててくれることでしょう。
体
ゆたかな環境を設定し、意志ある身体を育む
体を存分に動かす環境と機会
人間教育の最もベーシックな活動は動くこと、すなわち二足歩行にはじまる一連の体育活動ということになります。
「幼児は歩く歩数に比例して育つ」といわれるほどに、育ち盛りの幼児期には欠かしてはならない運動です。
また、足の感覚が全身の自律神経に鋭敏に働くことを考えても足を使うことは運動の大前提となるものです。
毎朝の体育ローテーションは、朝一番、快適な音楽とともに大きな流れが躍動します。園庭に配置されたさまざまな体育器具を巡回し、さまざまな運動を体験します。20分程度の活動ですが、この間に、3000~4000の歩行をすることになります。
体育活動に対する興味関心を高めるとともに、運動感覚回路の強化、活性化、心身の健全な発達をはかります。朝いちばんの体育ローテーションで思いのたけ、生命的エネルギーを完全燃焼すると情緒も安定し、園生活のリズムも快調に展開されます。
集団活動
仲間と一体になって目標に向かう集団の経験
総合教育での集団の活動は、あそびを構築する「仲間」を意識するものです。
一斉活動とか、集団教育という発想ではありません。
あそびをとおして、ともに育ちいく仲間、ときに互いを模倣のよき対象とし、ときに思いやりを振り向け、共に生きる協調、共生の感覚を同じ目標や、同じ活動をとおして感じ得るところに集団の意義があります。
四恩幼稚園
第2四恩幼稚園
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